「電車の乗るのが怖い」そんなパニックを克服できた人から得るヒント



電車に乗ることに限らず、

満員電車で、
狭い部屋で、
トンネルで、
蒸し暑い部屋で、
暗い場所で、
歯医者で、
虫で、
怒られる状況で、

体の内側から
何とも言われぬ恐怖の波がやってくる。

動悸がし、呼吸が苦しくなり、
目の焦点が合わず、
わーっと叫びたくなってしまう、、、、、。


実は、15年前くらいに、
私自身が持っていた症状なんです。

それまでは
なんの問題もなく乗っていた電車なのですが、
ある時、混雑しているホームで押され、
ホームに入ってくる電車に
吸い込まれそうになったことがありました。

その後、
電車がホームに入ってくると、
勝手に体が、す〜っと電車の方へ倒れ込み、
上記のようなパニックが
襲ってくるようになってしまったのです。

しばらくするとその状況に加えて、
電車の中や映画館、飛行機の中など、
閉鎖的な空間にいると
なんだか空気が薄く感じてしまい、

「呼吸できるかな?」と不安を感じてしまうと、

自らスイッチを押すように、
余計に呼吸が浅くなり、

「あれ? 呼吸できてない??」

と、呼吸できていない状態に不安を感じ、
不安をコントロールしようともがき、
しかし、それができない自分に焦り始める、、、、。

すると、その悪循環の中、
例のパニックの雲が襲いかかってくるのです。




電車が怖いパニックをどのように克服したのでしょう?


このような症状をお持ちの方は、
必ず、専門家に相談していただきたいのですが、

私はその頃、ホメオパシーという
ヨーロッパの伝統的な自然療法を学んでおり、
その前には、NLP(神経言語プログラミング)という、
アメリカ生まれた心理学と脳科学を混ぜたような
新しい分野の心理を学んでいました。

ですから自分自身のこのパニック状態が、
これらの方法で、
どう効果がでるかを実験してみることにしたのです。


結果からもうしあげると、

1 自然療法ホメオパシーでパニックに
  効果のあるレメディーを取る。

2 パニックになりそうだなという時、
  また、なった時の簡単な対象法を持つ。

3 パニックになった時、
  自分をコントロールできないのでは?
  という心の不安を見つめ取り除く。

この3つの組み合わせで、
私は、このパニックを克服したのです。


では、それぞれを説明しましょう。




1 自然療法ホメオパシー



ホメオパシーとは、
ドイツ医師サミュエル・ハーネマンにより体系つけられた療法で、
ヨーロッパで200年くらいの伝統を持つ自然療法です。

ヨーロッパでは、
医療保険が適用になる国もあり、
またイギリスでは、
王室の主治医のひとりは、
長年ホメオパシー医となっています。

アメリカでもオーガニックな生活への回帰により、
オーガニックストアなどのコーナに
ホメオパシー関連商品がずらりと並んでいます。

残念ながら、
日本では民間療法のひとつとなっており、
一時期、ホメオパシーバッシングもありましたが、
自然育児を愛する人達の間で人気のある療法です。

 


2-1 パニックになりそうな時、また、なった時の対象法を持つこと


では、次に、
パニックになりそうな時、
また、なった時の対象法を持つことについて、
ご説明しましょう。


例えば山でトレッキングや登山をする時、
熊に襲われないように、

・リュックに熊よけの鈴をつけ
 常に音をならしておく。
・もし熊に遭遇した時は、
 距離がある場合は走って逃げず、
 ゆっくり立ち去る。
・もしクマが10m以内と近ければ、
 立ち止まってクマと目を合わせないよう
 小声でささやきながら
 クマが立ち去るのを待つ。


このような、
対処法を事前に持っておくことで
クマと100%出現しない訳ではありませんが
登山やトレッキングを安心してすることができるでしょう。


パニックをお持ちの方は、
このクマのようなものが、
自分の内側にいると想像してみてください。


クマと100%会わないように
避けるのではなく、
クマと会ったときの対処法を持つのです。


パニックの前兆である
予期不安というクマが、
遠くの木の陰からチラチラと見えています。

「あれ? 空気薄い?」

「あれ? 息苦しい? 
 ドキドキしてきちゃった?」

「もしかしてパニックになっちゃう?」


そう思った時に、
クマよけのベルを鳴らしながら、
ゆっくり立ち去ることができればいいのです。

もしパニックが起こってしまったとしても、
怖くなって急に走り出して
クマを脅かさないように、
その時の対処法を知っていれば、
立ち止まって小声でささやくなどをして、
クマが立ち去るのを待つことができます。

もちろん、
その時は、そんなに冷静でいることなん
てできません。

しかし、対処法を持つことで、
大きなパニックの波に飲み込まれ
慌てて何も対処ができなくなることが
防げるでしょう。

冷静ではないけれど、
できることをやってみたり、
できることをやる
ほんの少しの余裕がでてきます。


では次に、
私はパニックに陥った時、
どのような対処法を使ったのかを
お伝えしましょう。





2-2 パニックになった時の対象法を持つこと



やり方はとっても簡単な方法です。

 

 それは、頭の中の映像に、


「自分自身の姿を入れる」

とうい方法です。

 

 

自分自身の姿を
イメージの映像の中に入れることで、

客観的な目線を持つ事ができます。

 
この客観的な目線は、
それを体験しているのは自分ではなく、

私以外の誰かが、
もしくは、
イメージの中だけの自分が体験している
という感覚を持つ事ができるので、
徐々に落ち着くことができるのです。

 

 

私達は頭で何かイメージをする時、

 

・自分の目線で見ているような
 イメージ映像を描く。

・自分の姿が映像の中にいるイ
 メージ映像を描く。

 

この2つのパターンがあります。

 

 

夢を見る時も、

このような2つのパターンがありませんか?

 

夢の世界を
実際に体験している目線の夢と、

自分を客観的に見ている夢と、

2つあると思います。

 

 

ちょっとドキドキするような

ジェットコースターに
乗っているイメージをしてみることで、
2つの違いを体験してみましょうか。


最初は、自分の目線で見るイメージです。



===============

あなたは出発前の

ジェットコースターに乗っています。

あなたの目線から見える景色は
どんな景色でしょうか?

あなた自身が見ている目線なので、

見えているのは、
手すりに掴まっている手は
肘くらいから先でしょうか?

かなりしっかり握っていますね。


自分の頭や表情は見えませんが、

まわりを見回すと、
横には友達の顔が見え、
前方には、線路の頂上が
はるか高くそびえたっています。

 

さぁ,出発です。

急発進したジェットコースターは
どんどん上へ上がり、

空が近づき頂上が目前です。

あなたはジェットコースターの
先頭に座っているので、頂上では、

ジェットコースターの線路は
垂直落下するようにしか見えません。

あ〜海に落ちる〜〜〜!!!!! 汗


ゴゴゴーーーーーーー。

===============


あなたの目線から見た体験は
いかがだったでしょうか?

 
実際にジェットコースターに
乗っていないにも関わらず、
なんだかドキドキと
手に汗を握る感じだったのではないでしょうか?

では次に、

これを客観的な目線に替えてみましょう。

 

 

客観的な目線とは、

その映像の中に
自分自身の姿を入れてみるだけです。

 

そのために、
ジェットコースターに乗っている映像を

ちょっと横から見てみましょうか?




===============★

出発前のジェットコースターに
乗っているあなた横顔は少々不安気ですね。

安全装置をぎゅっと握って、
体を固くしている姿も見えます。

 

さぁ,出発です。

急発進したジェットコースターは
どんどん上へ上がり、

空がどんどん近づき頂上が目前です。

あなたはジェットコースターの
先頭に座っていますが、

その姿を横から
眺めているようなイメージです。

青い空とジェットコースターと
あなたの緊張した顔と、
全体が見渡せます。

そしてジェットコースターは急降下し、
海に向って真っ逆さまに
落ちていく様子を眺めています。

あなたは絶叫しおり、
顔が風圧でぶるぶるしてる
感じも見えますね。

 
===============★


さあ、どちらの方が、
怖かったり、
実際にジェットコースターに乗った時に
感じる興奮を感じましたか?

自分の目線でイメージする
ほうだったのではないでしょうか?


2番目にやった、
自分の姿をイメージに入れる
客観的な視点を持つほうでは、
意外と落ち着いて
イメージできたと思います。

 

 

この自分の姿をイメージにいれる
2番目の方法を、
パニックが起こった際の対処法に
取り入れてみるのです。

 

 

私の場合、
マジックテープでベリベリと
自分を剥がすような
イメージを持つことで、
客観的な視点を持つことに成功しました(^_^) 

ホームに立っている私の目の前に、
ベリベリと剥がした
もう1人の私を置いてみたのです。


電車が進入して,
わ〜〜〜っと怖くなり
足から力が抜けて
倒れそうになった時、

数ミリでいいので、
実際にほんの少しだけ
後ろに下ってみるのです。

その時、ベリベリと剥がした
自分のイメージは前に置いたままです。

自分の後ろ頭を
見ているイメージですね。


すると、すーっと、
怖さや、ざわざわ感が
抜けていくのが分かるのてす。

 

電車の中では、

反対側の席に自分が座っている
イメージをしてみたり、

つり革に捕まっている自分の前に、

もうひとり、つり革に捕まっている
自分の後ろ姿を見てみたりと、
客観的に自分を見ている視点を
作っていったのです。

 

これ、本当に効果があります。

 

実際のパニックの時はそんな余裕はなく、
冷静にできないかもしれませんが、

しかし、ほんのほんの少しだけでも
この視線になれるようにすれば、

いつもの半分以下の
パニックで収まることでしょう。

 

 

この方法は、
私のクライアントさんにも
試していただいております。


 

今まで急行電車に乗れなかった人、

地下鉄がダメだった人、

車の運転でトンネルがダメだった人、

 

多くの方に効果がでています。

 

もちろん、
パニックが酷い人は、

最初からひとりで挑戦しないで、
専門家と協力しながら
改善していってくださいね。



 


3 こころの不安を見つめ取り除く


最後に、
パニックが起こってしまう心の奥では、
どのような心理状態になっているのかを
見ていきましょう。


もちろん、
すべての方ではありませんが、
その多くは、

「コントロールできない」

不安と恐怖を
お持ちだということが分かりました。

では、何を、
コントロールできないのでしょうか?


1 恐怖の対象を
  コントロールできないこと。

2 自分の感情や症状を
  コントロールできないこと。


1は、怖くなってしまう
【外側】をコントロールできず、

2は、自分の
【内側】をコントロールできない
恐怖や不安です。


この2つがダブルで
コントロールできないとき、
パニックが起こりやすくなるのです。


通常であれば、
【外側】に怖い犬がおり、
その犬に吠えられ
【内側】が怖い思いをしたとしても、
怖い犬に吠えられないように
通学路を替えるとか、
吠えないように犬を訓練に出すとか、
【外側】の状況を
コントロールして
変更すればいい訳ですね。


【内側】で感じる怖さも、

「怖さは一時的で
 いつまでも続く訳ではないさ」

と思うようにしたり、

「吠えられたら誰だって怖いよな〜」
と、落ち着くように
心をコントロールしていきます。


しかし【外側】も【内側】もダブルで
コントロールできない時はどうでしょう?


例えばこのようなケースです。

【外側】に怖い犬がおり、
通学路を変更したいと母親に訴えますが、

「お前は臆病だ!」

といって変更させてくれません。

そのうちに【外側】の怖い犬を
コントロールできないばかりか、
臆病だと叱る母親という
【外側】を避けたくなり、
それをコントロールしようとします。

しかし、親という権力はどうしても
コントロールできません。


【外側】がコントロールできないので、
【内側】ではいつも、

「怒られるかも?」とか
「また罵倒されるかも」と

不安になります。


そしてこの不安を
コントロールしようとしますが、
自分を守るための本能でもあるため、
このコントロールは
なかなか難しい、、、、、。


【内側】の不安を解消するには、
【外側】の母親の
安心感という助けが必要なのですが、
その【外側】の安心感は得られない。


【内側】も【外側】も
コントロールできずにいると、
不安が大きくなり、
ドキドキするなど
体に症状が出はじめ、

今度は、このドキドキするなどの
症状をコントロールしたくなります。

しかしこちらも
なかなかコントロールすることは難しい。


するとどうなるかと言うと、
コントロールすることに
ことごとく失敗する自分を、
今度は、失敗しないように

「頑張ること」

でコントロールしようとしますが、
その努力も空回りし、

【外側】【内側】も
コントロールできない状況が
雪だるまのように重なり合っていき、
次第に不安から恐怖へ変身し、
バニックを引き起こす
原因となっていくのです。


電車に乗るのが怖く
パニックを引き起こす人も、
この状況と同じように、

電車での通勤などで、
蒸し暑く、狭く、混雑した場所という
【外側】の状況は変えられず、

不安や恐怖という
心の【内側】もコントロールできず、

またパニックになった時に
「対処できないのでは?」という
不安をコントロールできず、

実際に体で感じる症状さえ
コントロールすることができず、

八方ふさがりになり、
恐怖を感じてしまうのです。



この【外側】【内側】も
コントロールできない不安は、
最初に起こってしまった
大きな要因が引き金となり、
どんどんループしていくと言えるのですが、

実はコントロールできない不安や恐怖は、
そのもっともっと奥深くにある、


「幼少期の心の傷」


と繋がっている場合があるのです。

(インナーチャイルドって何?はこちら)

 


インナーチャイルドとは?



「小さい頃に傷ついた心の記憶が、

 大人の行動に影響を与える」

 

このことを

インナーチャイルドと言います。
 

その様はまるで子供のようだと
付けられた名前だと言われています。



この小さい頃に傷ついた心の傷が、
大人のあなたが抱える
コントロールできない不安から、
パニックを引き起こしている
ひとつの原因となっている
のかもしれません。

インナーチャイルドは

心理学用語ではありません。

 

しかしインナーチャイルドという
言葉を使って説明すると、

変えたいと思っても変えられない

心理や行動を
上手く説明することができるのです。

 

 

詳しくは、

インナーチャイルドとは?をお読みになっていだくといいかもしれません。

 

【外側】の親がとても厳しく
認めてもらえなかった記憶から、
【内側】の自分のことを、
「何をやってもダメな子」だと、

自分の自己価値を
下げてしまっている人などは、
コントロールできない
恐怖を抱え込みやすくなるなど、
小さい頃の心の傷が
インナーチャイルドとなって、
大きな影響を与えているのです。


このインナーチャイルドという言葉は、
スピリチュアルとか、
ヒーリングという業界で
生まれた言葉ではありますが、

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