「私、プライドが高いから、失敗するのが怖くて前に進めないんです」
——セッションの中で、よく耳にする言葉です。
けれど私は、この言葉を聞くたびに、少し違和感を覚えます。
本当に“プライドが高い”人は、失敗を恐れて止まる人ではないからです。
心理学的に見ると、「プライド」は2種類に分かれます。
健全なプライド(Healthy Pride)
=「自分の信念を大切にする」「挑戦を通して成長したい」という誇り。
防衛的プライド(Defensive Pride)
=「傷つきたくない」「恥をかきたくない」という恐れの防衛反応。
多くの人が「プライドが高くて動けない」と言うとき、
実はこの“防衛的プライド”の方を指しています。
つまり、「プライドが高い」のではなく、
「傷ついた自尊心を守っている」のです。
日本では、
「出る杭は打たれる」
「自信を持ちすぎると嫌われる」
——そんな文化の中で育ってきた人が多いでしょう。
本来のプライド(=誇り)を表に出すと、
「偉そう」「自意識過剰」と批判される社会。
そのため、私たちは無意識のうちに、
誇り=出してはいけないもの と感じるようになってしまいました。
本当のプライドを持つ人は、
失敗を恐れて止まるのではなく、
「失敗しても、自分を誇れる選択をする」人です。
誇りとは、“うまくいくこと”ではなく、
“自分の信念を生きる姿勢”のこと。
つまり——
本当にプライドが高い人ほど、行動する。
石川式メソッドでは、
“動けないプライド”の背景にある3つの要素を丁寧に見ていきます。
過去の傷ついた体験(インナーチャイルド)
失敗して叱られた、笑われた、否定された経験。
その痛みが、挑戦のたびに身体反応として蘇ります。
未来の理想像に隠れた痛み
「完璧な自分でいたい」「認められる私になりたい」——
その理想の中に、「できなかったら恥ずかしい」という恐れが潜んでいます。
身体記憶と自律神経の反応
恐れや羞恥は、思考ではなく身体に記憶されます。
そのため、「やろう」と思っても体が固まってしまうのです。
これらを順に癒し、
「プライドを手放す」のではなく、
“本来の誇り”を取り戻す ことが、変化の鍵になります。
プライドが高い人は、本当は繊細で、努力家で、誠実です。
ただその誇りが、過去の傷を守るために閉じてしまっただけ。
「プライドが原因で行動できない」のではないのですから、
プライドを下げるのではなく、
「誇りを再び使えるようにする」——
「プライドとインナーチャイルドの関係を紐解く」
それが、あなたの生きづらさを解決し、
心のホールネスを取り戻す第一歩なのです。
