さて、今回は、久しぶりの「私のインナーチャイルドストーリーです。今回は、vol.29として、
大嫌いだった母が心優しい母だったことに気が付いた
という、YSさん女性のお話をしたいと思います。
まずは、彼女へのインタビュー記事を先に読んでみてください。
https://bit.ly/3HUVCxj
彼女の初回のカウンセリングで、とても気になったことを思い出します。
彼女はずっと笑顔でいるのですが、会話の中で頻繁に「ごめんなさい」という言葉を多用することでした。
ごめんなさい、うまく表現できなくて。
ごめんなさい。先生、これで伝わっていますか?
ごめんなさい。説明が下手で、、、。
ごめんなさい。次回少し時間に遅れちゃいましたよね。(2分程度ですよ)
ごめんなさい。なかなか思い出せません、、、、。
ごめんなさいが枕詞になってるんです。
顔も相当頑張って笑顔を作っているんだろうなということがわかります。
そしてカウンセリングが深くなるごとに、彼女が現在置かれている壮絶なストーリと共に、一番の問題はやはり幼少期の母親の抑圧がかなり大きいことが分かってきました。
その影響で彼女のセルフイメージや自尊心が大きく崩れていたのです。
YSさんは、自分の悪いところは100個でも200個でも出るくるのですがが、自分の良い点を挙げることはほとんどできなかったのです。
私は長女だったので、母親からはいつも辛辣な言葉が投げかけられ続けていました。
「お前は甘えてばかりだ」とか、
「お姉ちゃんなんだから、我慢しなさい」とか、
「わがままを言うんじゃない」とか、母親からの言葉はいつも厳しく私は自分が嫌いになるほどでした。
学校でも、私はいじめられることが多く、心が折れそうになっていました。そんな時、思い切って母親にSOSを伝えたのですが、彼女は私を全く理解してくれず、あっさりと流されてしまいました。
「そんなの気にしなければ良いのよ〜」という母親の言葉に、私はますます孤独を感じました。母親が私を支えてくれないのなら、誰が私を助けてくれるのかという思いが頭をよぎりました。
その後、私はますます深い孤独感に苛まれるようになりました。家族にも友人にも理解されず、自分を許せなくなっていったのです。あの時、母親がもう少し真剣に私を受け止めてくれていたら、こんなに辛くなることもなかったかもしれません。
それでも小さい頃のYSさんは、最初のうちは、自分の気持ちを伝えたくて、
母親に「我慢しなさい」と言われても、「それは不公平だ!」とか、「妹ばっかりでずるい」と、自己主張をしていましたが、母には「それこそがわがままだ」と反対にやり込められ、YSさんの気持ちは全くのスルーだったそうです。そうするうちに、彼女の感情は心の奥に閉じ込められたままになり、
「私は我慢しなければならない」
「我慢しないと、母から見捨てられる」
「私がダメだから、母はこうやって怒るんだ、、、、」
と、セルフイメージや自己肯定感がどんどん落ちていってしまったのです。
そんななかでもYSさんは、努力し、夢を叶えるため大学に入り、見事憧れの職種に就職できたものの、
母は頑張ったねの一言もなく、「そんな仕事は」、、、、とマイナスのことばかり、、、。
と思っただけでなく、実際の憧れの仕事についたとしても、同じように、
と,人より劣っているところばかりに注目してしまい、自己嫌悪を日々を送っていたそうです。
そして、結婚しても彼女のアンケートにもあるように3つの坂の「まさか!」が やってきてしまったのです。
しかし、そんな「まさか!」の現状のYSさんでも、セッションを続けていくごとに、幼少期の過去の感情をきちんと受け止め、抱きしめ、整理し、その時の要求を聞いてあげていくうちに、3回目のセッションくらいから、マイナスなことばかりに目が向いたYSさんは、自然とプラスに焦点が合い始めたのです。私もYSさんの素晴らしい変化に感動を覚え、震えが止まらないくらいでした。
しかし、最近は、ただ、子供の寝顔を見ているだけで幸せな気分になったり、
私がいじめられていた時、母は毎日学校に迎えにきてくれていたなとか、
ずっと、恨み節ばかりだった私の心に光がさしてきたのです。
「相手が機嫌が悪いことは、私が原因ではなく、相手のその時の気分の問題せあるよね」と、
今まではずっと相手の機嫌が悪いことや、相手の顔色が悪くなるのは、自分のせいだと思っていたことから、解放されるようになってきました!!
自己ワークとして、先生が下さった宿題を(幼少期に我慢していた小さい頃の私とお話ししたり、向き合ったり、きちんと過去にやり残したこと、閉じ込めていた感情を解放する)することによって、ネガティブに陥りそうにてなった時でも、時に意識して努力することなく、自然と私は変わってきてる気がします!
すばらい変化ですね!そうなんです。
彼女の中にある、特に、お母様からの大きな抑圧やその言葉が彼女(YSさん)のマイナスのセルフイメージとなっており、その閉じ込められたいた感情をきちんと見つめ解放することにより、彼女は、自然と、心が楽になっていったのです。
私たちの無意識(潜在意識)には、自分でも気がつかないところで、幼少期の親や権力者からの、強いマイナスイメージが剣のように刺さっているのです。
人間の子供は、自分で自分をコントロールする能力は他の動物と比べるとかなりゆっくり成長していくので、幼少期に親がどのように子供に声かけをしたか、その子にどのような自己イメージを与えたかがとても大切な鍵となります。
しかし、もしそれが傷となっていても、そこが解放されていくと、YSさんのように、大嫌いだった、親が心優しい親だっと気づいたり、自分自身のことすら、大嫌いだった自分が大好きになっていくのです。
それほど幼少期に親から植え付けられたイメージはマインコントロールのように、ずっと今の大人の私たちの心にまで引きずってしまうのです。
いかがでしか?
大切なのは完璧さではなく、失敗やミスをしても、それを受け入れ、次に向かって進むことが重要だということをYSさんから学んだ気がします。また、自分自身や他人に対しても、完璧さを求めることよりも、成長や進歩を大切にすることがより意義深いというメッセージですね。
YSさん。皆さんに、体験談をシェアすることを了解いただきありがとうございました。