2019年5月5日メルマガにて配信
こんばんは。
アクアとおんの石川美樹です。
令和に元号が変わりましたね。
平成から令和へのカウントダウンで盛り上がっていた場所もあるようですが、
私は駅から自宅への帰宅途中で、
気がついたら変わっていました。笑
さて、令和最初のメルマガは、
大切なのは傷ついた後の心のレジリエンス
というタイトルでお届けしようと思います。
レジリエンスって聞きなれない言葉ですよね。
レジリエンスという言葉は、
日本では、東日本大震災後、災害など関連から
《危機や逆境に対応して生きのびる柔軟な力》として、
元に戻る力、変化する力、回避する力、乗り越える力のことして広まった経緯があるようです。
このレジリエンス(resilience)という単語は、
物理的に負荷をかけ変形した後、反発して戻ってくる様子のことを表していますが、
その様子を、最初は心理学や生態学で心のレジリエンスとし、
「精神的回復力」「弾力性」「しなやかさ」として使われ始めたようです。
その後、災害場面、地球環境、経営など様々な場面で、
先ほど説明したような《危機や逆境に対応して生きのびる柔軟な力》として
レジリエンスという言葉が使われてきはじめたようです。
心理学の場面では定義がとても多様で、
学者によって微妙に解釈が違うので、
まだまだ一般の人に認知はされていませんが、
徐々に広まっていくのではないかなと私は考えています。
さて、この心のレジリエンス。
あまり聞きなれない言葉なので、
私はクライアントさんとのやり取りやメルマガなどでは
この言葉で表現したことはありませんが、
多くのクライアント接する中、
心の悩みを改善するときにとても大切なのがこの【レジリエンス】だと思っています。
特に《本当はこうしたいと望む行動が、なぜだかできない、、》
という悩みを持った多く人は、
このレジリエンスを取り戻すこと、気付くこと、
またはこの力をつけることがとても大切になります。
失敗という落とし穴に落ちた時でも、這い上がり、
ブレまくって振り回されても、柳のようにしなやかに戻り、
傷ついても、その経験を調味料にし新しい自分を創造する。
多くのクライアントさんが、
このレジリエンスの感覚を、まさしく腑に落ちる体験をすることで
本当の幸せをつかんでいく現場を日々体験しています。
図に表すとこんな感じですね。
(わかりづらいかな、、、、汗)
左が過去で右が未来です。
平常
↘︎ ↗︎(レジリエンス)
痛み
痛みの後、上がっていく矢印がレジリエンスです。
では、レジリエンスが大切ということはわかったけど、
どうしたらいいのでしょうか?
という声が聞こえてきそうですね。
ここからは私の18年のセラピスト経験からの説明になりますが、
私たちは、下向きの矢印の痛みやストレス、心の傷が大きすぎてしまうと、
0か100かの思考陥ってしまい、
痛みを味わうくらいなら、だったらやらない選択か、
痛みを避けるための別の選択をしてしまい、
本当にやりたいことのために進むのではなく、
《落ちない》ような私になろうとしてしまいます。
【やらない】 | (ストップ)
【落ちるの避ける】| (ストップ)
↘︎痛み
(この図。わかりづらいかな)
痛みを避けるために無意識にブレーキをかけ、
自分にはレジリエンスなんてないとばかりに、
なぜだかできない自分を作っていってしまいます。
反対に、相当な痛みだから避けたほうがいいのに、
痛みに突っ込んでいき、
レジリエンスさえも発揮できない壊れた状態に陥ってしまいます。
ですから、レジリエンスを取り戻すこと、気付くこと、またはこの力をつけるには、
まず、無意識にブレーキを踏んでしまう、または突っ込んでしまう、
あなた独自のパターンを改善していかなければなりません。
どのような心の痛みがあり、何を避けたいと思っているのか?
どのようなブレーキがかかっているのかを解明することが必要です。
無意識のブレーキに気付くだけでレジリエンスが取り戻される人もいますし、
強力なブレーキを解除することで発揮される人もいます。
また、ブレーキを解除した後に、
認知行動療法的なテクニックで、レジリエンスを鍛えることが必要な場合もあります。
また反対に「レジリエンスがあるんだ!」と気付くことで
無意識のブレーキが解除される場合もあります。
無意識のブレーキとレジリエンス。
双子のようなんですね。
この改善の仕組みのはまた別の機会に説明するとして、
普段私が、穴に落ちた時に這い上がる力とか、
ブレない自分って、柳のようで、
振り回されてもしなやかに戻る力なんだよと話していることとか、
失敗のあと、これとあれとそれを組み合わせて、
新しい味を創造する力が大切だよ。と話していることを、
今日は【レジリエンス】という言葉を使って説明してみました。
大切なのは傷ついた後の心のレジリエンス
いかがでしたか?
(参考文献/奈良由美子、稲村哲也「レジリエンスの諸相」 放送大学教材)
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