自信とはなんだろう?
ある時は、行動力を与えてくれて、
ある時は、失敗しても力が湧く何か。
多くの人が
この自信が「不足している」と悩み、
多くの人が
この自信が「欲しい」と言います。
自信という
私に力を与えてくれる
魔法の杖のようなものが私の中にあれば、
私はもっと強く生きることができ、
もっと楽しく生きることができるのに、、、、、、。
と、つい、
このように考えてしまうのです。
では、この自信という魔法の杖は
どうやって手にいれることができるのでしょう?
「一生懸命がんばればいい」
「何かを成し遂げる」
「成功すると手に入る」
「誰かから褒められる」
「コツコツがんばって最後までやり続ける」
「誰かから認めらる」
なら、それをやって
手に入れればいいのでは?
「でも、、、 私、、、
それを やる自信がないんです、、、、」
となってしまいます。
自信を与えてくれる魔法の杖を
手に入れるために努力する自分に
また自信がない、、、、。
このように、
実は「自信がない」という人に限って、
「自信があったら、、、、」
という《たられば》の魅力の罠に陥ってしまい、
自信のないループにどんどんはまってしまうのです。
自分のことをどのよう見るかの自己像を
セルフイメージと言いますが、
自信のないループに陥る原因の一つに、
セルフイメージが歪んでしまっていることがあるのです。
歪んでいるというのは、
自分自身を観る心の眼鏡があっておらず、
歪んでいたりぼけてしまって、
本当の自分が見えていない
ことをさします。
ではなぜ度が合わない眼鏡を
かけてしまうのでしょう?
セルフイメージが歪んでしまうひとつの原因として、
(原因はもちろんこれだけではありません)
過去にいじめられたことがあったり、
仲間外れにされた経験などがあげられます。
「友達に無視された」とか、
「あなたのせいでと責められた」とか、
「仲間はずれの標的にされた」とか、
「いじめで物を隠された」とか、
「ばい菌扱いされた」とか、
「集団の中で一人にされた」とか、
いじめや仲間はずれの内容は違えども、
このような経験がある方が多いようです。
なぜいじめられると
セルフイメージが歪んでしまうのでしょうか?
いじめられた人は、
「なぜ自分はいじめられるのだろう?」
と、その理由を考えたときに、
外側(環境や周りの人)に理由を見つけることができず、
自分の内側に
理由らしきものを見つけてしまう
ことから歪んでしまうことが
とても多いことが分かりました。
原因をどこに帰属するかを
心理学では原因帰属というのですが、
原因を「自分自身のせいだ、、、」と
自分の資質や性格など、内側に帰属してしまうことを、
内的帰属と言います。
そして内側に帰属してしまった人は、
徐々に、そんな自分の存在自体を否定し始めます。
自分の存在自体を否定し始めると、
これは心の癖なのですが、
「私がいじめられるのは、
私が粗末に扱ってもいい人間だから」
「私がいじめられるのは、
私が居ても居なくてもいい存在だから」
「私がいじめられるのは、
私がどうでもいい存在だから」
「私がいじめられるのは、
私が人をイライラさせる人間だから」
「私がいじめられるのは、
私が心の小さい人間だから」
など、いじめられる原因を、
自分の資質や性格ゆえんなんだと
思い込むようになります。
「なぜいじめられるのだろう?」
と考えたとき、
「あいつがいじめっ子だから!! 」と
外側が原因なんだと思う込めなくなる程
ストレスが大きくなった時、
「自分の内側が原因なんだ」
と思ってしまった方が、
納得しやすくなってしまうのです。
ですから、このような心の癖から
セルフイメージが歪んでしまっただけなのですが、
となると、果たして??
本当のあなただと思っているあなたは、
本当の自分ではない
のかもしれません。
いじめられたのは、
あなたの資質や性格ではなかった
のかもしれません。
ただ、不協和を解消したいがために、
自分のセルフイメージを
歪めてしまっただけなのかもしれません。
あなたは本当に、
「たいした人間ではない」のでしょうか?
「どうでもいい存在」なのでしょうか?
ただ、あなたが掛けているいる
歪んだメガネのせいではないでしょうか?
ではこの歪んだメガネが外れたら、
どのように見えるでしょう?
ここで、とてもわかりやすいケースをご紹介しましょう。
私のクライアントさんの例です。
Aさん男性は、
現代医学では診断のつかない
奇妙な症状をお持ちでした。
病院では解決しないので、
私のところにお見えになったのですが、
お話を深く掘り下げていくと、
彼は、
「本当の私になってはいけない」
ということを
強く信じていらっしゃいました。
何故本当の私になってはいけないかというと、
「本当の私は人を傷つける奴なんです」
とおっしゃいます。
そのメガネの原因を掘り下げていくと
ある過去の記憶にぶつかったのです。
無邪気だった小学生の頃、
特殊級の男の子を遊びの延長ではあるものの、
ゴン!となぐってしまった事があったそうです。
特殊級の子だったこともあり、
教師や親から、みんなの前で、
「弱者をいじめるなんて
お前は最低の人間だ!」と、
きつい言葉で
ボコボコにされたそうなんです。
無邪気で元気だったAさんは、
「このままの俺では
人を傷つける最低な人間なんだ」
と、その経験の後から、
いつもいい子でいなくてはと、
自分を押し殺したような
生き方をしていたことを思い出したのです。
このように、
みんなの前でボコボコにされたことで
掛けてしまったメガネは、
「本当の自分になってはいけない。
何故ならば、私は人を傷つける人間だ」
と見えてしまうメガネでした。
このメガネが邪魔をして、
大人になった今でも、彼は、
本当に自分が出ないように、
必死に頑張って生きてきたのです。
しかし、いい子でいすぎることで
心にストレスが溜まり、
体から先に症状が出てきていたのです。
その後、彼はその歪んだメガネを外し、
今では明るく元気に、体も健康な状態で、
「本当の自分は人を笑わして楽しい奴」
として、
人生を楽しく無邪気に生きています。
このように、
小さい頃に傷ついた心の傷が、
大人の行動に影響を与えてしまうことを、
インナーチャイルドと言います。
インナーチャイルドは心理学用語ではありません。
このインナーチャイルドは、
スピリチュアルとかヒーリングとか言われる、
少々怪しいと言われてしまいそうな業界で
使われている言葉ではありますが、
私は、このインナーチャイルドを、
きちんとした心理学の立場から
改善していくことを目指しています。
(インナーチャイルドとは?)
小さい頃は、
大人という強い圧力の中で屈することしかできず、
外側の環境をどうあがいても
変えることができなかった時、
自分の内側の方を変え、
歪んだメガネを掛けてしまうことがあります。
それがインナーチャイルドの
こころの仕組みの一つとなっています。
誰もが、小さい頃の心の傷なんて、
山のように数多くあります。
しかし、その心の傷から、
間違ったメガネをかけてしまった場合、
あなたの行動にブレーキを
かけてしまうことがあるのです。
しかしそのメガネは、
大人のあなたには、
もう不必要なものかもしれないのです。
さぁ、あなたは今、
どのような不必要な歪んだメガネを
かけているのでしょうか?
そんな不必要な歪んだメガネは外し、
本当の自分を取り戻しませんか?
小さい頃のいじめによる自信の喪失は、強烈なセルフイメージの歪みにつながります。
今までどのセラピーを受けてもピンと来なかった経験があるなら、心の仕組みを深く知ることで解決が早まることがあります。
人に依存せずに自分で解決できる方法を学んで、あなた自身を「あなたの自信作」へ。
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