【心のモヤモヤ】を消す方法と心理相手を攻撃せずに本音を伝える“間接話法”


言いたいのに言えない——そんなとき心に溜まる「モヤモヤ」

「相手を傷つけたくない」

「嫌われたくない」

そう思って本音を飲み込んでしまう。

 

でも、心の奥では「分かってほしい」「伝えたい」が叫んでいる。

言えなかった言葉が心の中に滞り、モヤモヤとして残る。

 

「あぁ…この気持ちさえ消えたら、どんなにスッキリするだろう」

 

心のモヤモヤは、行き場を失った“感情のエネルギー”です。

本当は誰かに理解してほしいのに、伝えられず閉じ込めてしまう。

だからこそ、優しい人ほど、心の中にモヤモヤをため込みやすいのです。

 

 

 


心のモヤモヤの正体とは?行き場を失った感情エネルギー

心理学的に、モヤモヤとは「未消化の感情」が心に滞っている状態です。

感情が安全に表現されず、抑えこまれたまま行き場を失うと、

“内側に貼りつくような重たさ”として感じられるようになります。

 

 

 


例:上司に本音を言えず、モヤモヤが募るA子さん

「課長、新商品のアンケートで “もっと歯ごたえが欲しい” という意見が多く出ています。
 売上を伸ばすために改善した方が良いと思います」

 

ところが、上司の返答は——

 

「うーん。もし改善に失敗したら私の責任になるから、
   私が異動してから提言してくれる?」

 

責任を回避する発言に、A子さんの心の中は怒りでいっぱい。

「上司って責任を取るのが仕事でしょ!
   自分の保身ばかりでお客様のことを考えていない!」

 

そう思っても、立場的に言えない。

「言いたいことが言えない」モヤモヤが、心の中でぐるぐると渦を巻いていく——。




相手を攻撃せずに伝える方法:「間接話法」という心理テクニック

そんなときに役立つのが、“間接話法”というテクニックです。

 

たとえばA子さんが上司に直接怒りをぶつけられない場合、

こう言ってみます。

 

「◯◯課長、最近のニュース見ました?
  政府が年金の運用を失敗して◯兆円の損失らしいですよ。
  国民のことを考えず、どうせ責任逃れするんでしょうね。
  ふざけんな〜!って言いたくなりますね(笑)」

 

ニュースの話に見えて、実は自分の中にある“怒り”を代弁しています。

「責任逃れ」「考えていない」「ふざけんな〜!!!」


など、本当は上司に言いたい言葉を、

別の対象に変えて安全に表現しているのです。

 

この「間接話法」は、怒りや悲しみを安全に放出するための“応急処置”になります。

相手を攻撃せず、感情を外に出せるので、心のモヤモヤをやさしく手放せます。

 

ただし、これはあくまで一時的な方法です。

根本的にモヤモヤを癒すには、
感情の奥にある「怖さ」や「悲しみ」に気づくことが大切です。

 

 

 


何度もモヤモヤを繰り返す人の心理:幼い頃の「怖さ」が関係している


「言いたいのに言えない」

「怒りを我慢してしまう」

 

そんな優しい人の多くは、幼い頃に“言ったら傷つけてしまう
”“拒絶されるかもしれない” という怖さを経験しています。

 

小さい頃の記憶の中で、

・怒ったらお母さんが悲しそうな顔をした

・意見を言うと「生意気」と言われた

・「あなたのせいで雰囲気が悪くなった」と責められた

 

こうした記憶が、「本音を言う=悪いこと」

という無意識の思い込みを作ってしまうのです。

 

この“怖さ”を抱えたまま大人になると、
感情を我慢しすぎてモヤモヤをためこみ、

やがて限界が来たときに爆発的に怒りが出てしまうこともあります。

 

このように、幼少期の心の傷が、
大人のあなたの行動に影響を与えていることを、
インナーチャイルドと言います。厳密には心理学用語ではありませんが、
心理学の世界では、この内側の子どもの傷ついた心の部分をそう呼ぶことがあります。
※ インナーチャイルドとはこちらから

 

 


怒りの裏にある本当の気持ち:「怖くて引っ込める」ことも優しさ

インナーチャイルドの視点から見ると、

「言えない」ことは“弱さ”ではなく、“優しさの表れ”でもあります。

 

本当は誰かを傷つけたくなくて、怖くて、だから引っ込めてきた。

それは他人を思いやる心があった証拠。

 

個人セッションでも、こうした「怖くて言えなかった小さな自分」と出会い、

涙を流しながら本音を受け止めていくことで、

少しずつモヤモヤが晴れていく方が多いです。 

 

 


ケース紹介|モヤモヤの奥にいた“優しい自分”を取り戻したAさん

Aさんは、いつも周囲を気づかい、職場でも家でも我慢ばかりでした。

「相手を責めたくない」と思う反面、
言えない自分を責めて苦しくなっていたのです。

 

セッションの中で、Aさんの中の小さな声が語りました。

 

「怒っちゃダメって、ずっと我慢してきたの。怖かった。
 でも本当は、わかってほしかっただけなんです」

 

その瞬間、Aさんは涙を流しながら微笑み、こう言いました。

 

「私、怒ることが悪いことじゃなかったんですね。あれも優しさだったんだ」

 

モヤモヤは、あなたの心が発するSOS。

その奥には、ずっと誰かを思いやってきた“優しいあなた”がいます。

 

 

まとめ|心のモヤモヤを癒す第一歩は「怖い自分も受け入れること」

「言えない自分」も、「優しい自分」。

モヤモヤを消すために必要なのは、

本音を無理にぶつけることではなく、

“怖さごと受け入れてあげる”ことです。

 

あなたの中のインナーチャイルドが、

「もう怖くないよ」「伝えても大丈夫」と感じられたとき、

心の中のモヤモヤは自然と溶けていきます。

 

 

 

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