怒りの奥には?! 本当は恥ずかしいだけだった

2021年8月2日のメルマガより

 

こんにちは。
アクアとおんの石川美樹です。

あれ? 気がついたら8月突入ですか!!
今年の前半はすでに記憶喪失状態です、、、汗。

 

さて本日は、

怒りの奥には、、、本当は恥ずかしいだけだった

というタイトルでお届けしようと思います。

 

「怒りがすぐに爆発してしまうのです。この怒りの感情をどうにかしてほしい!」

と、怒りがテーマで来所される方は多いのですが、その中でも、その怒りは、ただ《恥ずかしい》こと、もしくは《照れくさい》ことを怒りで表現してしまっている。そんな人が少なからずいることに気づかされます。

もちろん相談されている当の本人は、まさか、恥ずかしいから怒っているなんてツユにも思っておらず、

「あの人が、私に嫌味を言うから怒ってるんです!」
「彼氏が、私に屈辱的だから怒るんです!」
「夫が、私を認めてくれないから怒ってるんです!」

と、目の前の状況をあえて怒りに変えてしまうんですね。


こんな例がありました。
クライアントの花子さん(以下「花」)、セラピスト石川(以下「セ」)

花/職場の先輩Aさんって、すぐに「何かお手伝いしましょうか」って聞くんですよ。普通、先輩が後輩にそんなこと言わないですよね。Aさんってすべて自分の手柄にしたいだけなんです(怒)

セ/花子さんは、そう言われてAさんにどのように答えるの?

花/「結構です」って答えます。そしたらAさんは固まって『無理しないでね』と言いますが、本当は嫌な気分を味わっていと思いますよ。

セ/ただ素直に「ありがとうございます。助かります」って言う事は難しいのかな?

花/え?? それって、悔しくないですか?  そもそも私に優しくしてくれる人なんていないんですよ。

セ/悔しいんだ、、、  

花/う〜ん。素直にありがとうございますって、、、あまり言ったことがないかな。

セ/あまり言ったことがないから、ただ恥ずかしいだけなんじゃないかな?

花/あ、、あっ、、、、えっ、え〜ー、、、照れくさいって言うか、、、で、で、でも、でも、そもそも、そんな人はいないんです!!


よくよく話を聞いてみると、花子さんは幼少期、母親から「優しさの裏には何かある」「親切をそのまま信じてはならない」と教育されたそうです。お父様からは可愛がられていたそうですが、その優しさをそのまま受け取ると、お姉さんの嫉妬の嵐に合い大変だったとのことでした。ですから、素直に受け取らないことが、自分を守ることの一つになっていたのです。そして大人になり、優しくしてくれる人がいると、どうしていいか分からずあたふたしてしまったり、そんな自分が嫌で、馴染みのある「怒り」で表現しているという心の奥深くのメカニズが浮上してきたのです。


この花子さんのように、実は、ただ《恥ずかしい》《照れくさい》を怒りで表現している人は意外と多く、幼少期に優しさを素直に受け取る練習をしてこなかった方に多いなと気付かされます。

この後花子さんは、最初は照れくさかったけど「あ、、ありがとう、、ございます」って言えるようになり、その先輩とはランチに一緒に行くようになったとのこと。いつも気を張っていた職場が楽しくなってきたそうです。

 

最後に、少し前のある光景をお話ししましょう。

おむつが外れたばかりの3歳の太郎君。その日はたくさんのお母さんたちの集まりがあり、おむつが外れた彼に「すごいじゃん! やった〜!」と称賛の嵐でした。得意になった太郎君は、でんぐり返しをして見せたり、ミニカーの車種を教えてくれたり、自分はもう大人なんだよ〜と自信満々に振る舞っていました。しかしあまりにも遊びに夢中になりすぎてしまったのか、トイレに行くタイミングを逃し、自慢したばかりの大人の前でお漏らしをしてしまったのです。


その時、太郎君どうしたでしょうか?


冷やかしたり、責めたりする大人は誰一人もいないのに、自信満々だった自分の失敗が恥ずかしかったのでしょう。まだ3歳の太郎君には、この恥ずかしさをどうしたらいいかわからず、彼は怒りで表現し始めたのです。目の前のお母さんを大泣きしながら、殴るわ蹴るわとそれはそれはすごい状態でした。

太郎君、恥ずかしかったんだね。
太郎君、照れくさかったんだね。

この時太郎君は、大人からきちんと《恥ずかしかったんだね》《照れくさかったんだね》と受け止めてもらえていますので、大人になってからは、怒りで表現する事は少なくなるとは思いますが、3歳の太郎君と同じように、大人の今でも、ただ恥ずかしいだけなのに、ただ照れくさいだけなのに、素直に受け取ることを知らなかったり、どう表現していいかをわからず大人になってしまうと、怒りでしか表現できない大人になる場合もあるのです。

 

もし、あなたが、怒りの感情で困っていたら、一度、

《恥ずかしかっただけ?》
《照れくさかっただけ?》

そんな視点から自分を見てみるのも、いいかもしれませんね。

 

 

今日は、【怒りの奥には、、、本当は恥ずかしいだけだった】というテーマでお届けしました。

また次回もお楽しみに!


 

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