強さも弱さも、喜びも悲しみも、ポジティブもネガティブも──すべてを丸ごと受けとめ、しなやかに生きる心のあり方を「こころのホールネス」と呼びます。
どんな出来事があっても立ち直れる力。思い込みやとらわれから自由になり、本来の自分を取り戻すことで、あなたは望む未来へ進むことができます。
あなたが感じている不安や孤独、自己否定感も、実は「こころのホールネス」の崩れからきているかもしれません。
ここではその原因と、回復のための具体的なステップをご紹介します。
生きづらさや「うまくいかない」原因の多くは、過去のこころの傷にあります。
その傷によってホールネスが失われると、望ましくない行動を繰り返してしまうのです。
もちろん傷を癒すことも大切ですが、癒されただけでは未来の一歩につながりません。
私のメソッドでは、未来のゴールイメージを描き、そこへ向かうために「行動そのものを変えていく」ことを重視しています。
私は24年間で5800人以上のカウンセリングを行ってきました。
認知心理学・認知神経科学・社会心理学・脳科学・NLP(神経言語プログラミング)などをもとに体系化した独自のメソッドは、多くのクライアントに高く評価されています。
個人だけでなく、チームやコミュニティにおいても「こころのホールネスを取り戻す」ことは、新しい時代をより良く生きるために欠かせない視点です。
この違いは、心のあり方だけでなく、身体や行動、そして人生全体に影響します。
こころがホールネスの状態
こころのホールネスが失われている状態
私たちの思考と行動の96〜98%は「無意識の記憶」によってつくられると言われています。
その記憶の中に「大きな痛み」が存在すると、心は痛みを避けようとしすぎてバランスを失い、ホールネスが歪んでしまうのです。
その代表的なものが「幼少期に傷ついたこころの記憶=インナーチャイルド」です。
この傷によって作られたセルフイメージや信念が、ホールネスをゆがめ、生きづらさの原因となります。
近年「ポジティブ思考」が推奨され、自己啓発本やビジネス書でも大きなテーマになっています。
しかし「ネガティブは悪」として切り捨ててしまうことは、かえって心を追い詰めることにつながります。
本来、人はポジティブもネガティブも両方を持ち、それらをバランスよく含んで生きています。
大切なのは「どちらも丸ごと抱えながら調和させること」──これこそがホールネスの状態です。
自己肯定感は「できる自分・役に立つ自分」を条件つきで認める感覚。
しかしこの感覚だけを追い求めると、「できない私はダメ」と自分を否定してしまい、かえって苦しみが増します。
自己受容感は「できる私」も「できない私」も、強さも弱さも、まるごと受け入れる感覚。
どんな状態でも「私は私でいい」と思える安心の土台になります。
◆クライアントさんのケース◆:
ある方は「人の役に立たなければ存在価値がない」と思い込み、常に頑張り続けて疲れ切っていました。
しかしセッションで「できない私を受け入れてもいい」と気づいた瞬間から、力が抜けて人間関係がぐっと楽になったのです。
この「自己受容感」こそが、こころのホールネスを支える大切な柱です。
👉 自己肯定感と自己受容感の違い(note記事)
どんな時も、ホールネスの状態であれば人は最大限の力を発揮できます。
ポジティブもネガティブも、強さも弱さも、喜びも悲しみも──すべてを含んでしなやかに生きられるのです。
あなたも「こころのホールネス」を取り戻し、望む未来へ一歩を踏み出しませんか?
ダライ・ラマ法王は「怒りや不安もやってくるが、やがて去る。それは海の波のようなもの。海の底は静かで穏やかです」と語られました。
この揺るぎない心のあり方こそ、まさにホールネスの姿だと私は考えています。